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住まいの事例

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天井高4mのLDKとメザニンで仕事や趣味を楽しむ家

都心にありながら閑静な住宅街にある、木造二階建ての住宅。
今より通勤や通学に便利なエリアに生活拠点をしたいと考え、土地探しから始めたO様。子供の成長にあわせながらも家族それぞれのスペースを確保し、自然と家族が集い、一緒に過ごすことができる木造二階建ての住宅が完成しました。

家づくりの過程を楽しみたい

家づくりを楽しむためには、まず"現在の問題点"と"新しい家への要望"を整理する必要があります。
要望を整理するため、OZONEのコンサルタントはO様から色々なことをヒアリングします。

例えば...
・ご家族のプロフィール
・平日と休日の過ごし方の違いや、タイムスケジュール
・今までの住まいを振り返り、今後に生かしたい点や、不便な点の洗い出し
・新しい家の希望を家づくりにかかわる全員で共有する

上記は一部抜粋した項目ですが、他にも家づくりに関わる多くのお話しを伺い、要望を整理したうえでライフスタイルシートにまとめていきます。
家にまつわることだけではなく、ご家族の色々なお話をたくさん伺うところがポイントです。

建築家の選定

O様ご家族は、「新しい家のヒント」として、いくつもの住宅雑誌から、好みの住宅一覧をまとめていました。
このように家族の好みをまとめるという作業はとても重要で、お客様のコンサルタントが住宅の好みを共有することで理想の家を設計してくれる建築家を一緒に検討することができ、より希望を叶えてくれる建築家選定が可能となります。
コンサルタントが建築内容や立地、デザイン性、相性などを見極めたうえで建築家を数名選定し、面談、プラン提案と進み、最終的には1組の建築家を決定します。
決定した建築家は、「二宮博さん・菱谷和子さん」ご夫婦の建築家です。
O様の要望を叶えるため、建築家のお二人は天井高4mのLDK、LDKの先にある中二階(メザニン)には前面道路から光が届くように設計しました。

では、ご家族の要望が詰まった家をご紹介します。

外観

間口5mに対して奥行が14mの長方形整形地に建つ住宅。

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LDK

天井の高さが4mのLDK

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リビング見返し

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中二階(メザニン)

リビングの奥に配された中二階(メザニン)。大きなワークカウンターと大容量の棚を設けました。

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中二階(メザニン)からLDKを望む

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壁面を利用した棚の収納力は抜群

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2階へと続く階段

木と鉄という異素材を用いた階段。

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玄関土間と収納

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子供部屋

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ロフトへの階段

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LDKのスクリーン

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建築家から

【奥行と透明性】
第一種低層住居専用地域における間口5m、奥行14mに分筆された区画の中、親子4人それぞれが広々とゆったり生活しながら、仕事や趣味の場もあわせもつため、どのような立体的な間取りが考えられるだろうか。「ポストコロナ」時代の都市住宅に求められる普遍的なテーマに取り組みました。
外観は法的な最大、シンプルな箱型として、唯一の空地である南面道路側に大きな窓を設けて明るく開放的なリビングになるようにしました。さらに、1階のLDKの天井高は4メートルとして、道路側からの陽光を敷地最奥に配置されたメザニンまで届くように、断面的な構成を工夫しています。
※メザニン・・・水回りの上部に、階段の踊り場を拡張してつくった中二階のコーナー。

この内部構成は、道路側から建物を見上げた時の床梁や筋交いにもあらわれていて、設計のテーマとした「奥行と透明性」を感じることができます。夜間は、照らされた天井の梁が外灯になります。
リビングの天井には、45cm間隔に設けられた2階の床梁があらわしとなっています。2階の構造壁を支える梁は、鉄板でサンドイッチすることで補強し、すべての梁の形状を揃え、梁上に構造用床版と遮音ボードを重ねて配線ルートを確保することで天井を不要とし、建物の奥行を感じさせるリズミカルなあらわしの梁を実現しています。
1階と2階をつなぐ動線であると共に、生活の中心にもなるメザニンには、リモートワークと趣味のために大きなワークカウンターと大容量の書棚が設けました。吹抜け側に張り出したカウンターにはプロジェクターを設置し、玄関上部の梁間に組み込んだ150インチの電動スクリーンに映像を映しだすことができます。
2階には、主寝室、子供2人の個室、通り抜けのクローゼット、物干しバルコニー、大屋根をめいっぱい活用したロフトを機能重視にまとめました。玄関の床下には、道路から1m上がったひな壇の高基礎を利用し、4畳半ほどの収納も設けています。大屋根も、梁の上に屋根版や断熱材、遮音ボードを重ねるようにして天井を張らず、リビングの天井より細かく分割した梁のやさしい表情をそのまま室内に見せるようにしました。

当初は個室を楽しみにしていたお子さん達も、中二階のメザニンで勉強をしているそうで、家族の気配を感じながら落ち着いて集中できるとのこと。いつも家族で場所の取り合いになっているそうですが、開放的なリビングやプライベートな個室ではなく、家族とつかず離れず、こうした中間的でささやかなコーナーこそが、家のなかで最も居心地のよい場になると感じました。

建て主様から

『いつか、建築家に我が家の設計を依頼したい』という漠然とした希望はあったものの、どのように進めればいいのかわからない、そういう状態でOZONEさんに問い合わせをしたのが、家づくりの始まりでした。
はじめの土地選定の際には、その土地に建てられる家についてのアドバイスをいただき、大変参考になりました。また、建築家候補の選定では、OZONEの担当者の方々に私たち家族について、それぞれの趣味や生活の細かい部分までお話しし、時間をかけて作成したライフスタイルシートをもとに、3組に絞った建築家それぞれから、私たちの家のプランを具体的に提案していただきました。
その設計コンペに家族みんなで参加したことで、家族間で自分達の家のイメージを共有することができたと思います。そして、私たち家族の希望を汲み取りながらも、良い意味でこちらの期待を裏切るような、魅力的で、そしてかっこいいプランを家族四人全員が気に入ったため、 ステューディオ2アーキテクツに依頼先を決定しました。
そこから竣工までの長期間にわたり、ステューディオ2アーキテクツのお二人には多くのご提案とサポートをいただきました。コロナ禍とウッドショックの影響による日程や予算の調整など難しい時期もありましたが、いつも打ち合わせには時間をかけて、たくさんお話をしてくださり、そんなお二人のおかげで我が家の一大プロジェクトが無事に完結しました。
子ども達の成長に見合った空間の確保、在宅勤務、趣味の時間と空間、そして収納など、いくつかあった課題は機能面ではもちろん解消されつつも、目と手に触れる造形としての美しさが自分たちの生活する場所の中に立ち上がったことに、日々感動しています。この家での生活を、これから家族でじっくり楽しんでいこうと思っています。

詳細情報
●所在地:東京都
●構造:木造2階建て
●延床面積:90.38㎡
●コース申込:2020年11月
●設計:2021年3月〜2022年1月
●工事期間:2022年2月〜2022年10月
●プロデュース:OZONE家design
●担当コンサルタント:松本さゆり・藤原忍 渡邉理恵(文)
●設計:二宮 博/菱谷 和子(有限会社ステューディオ2アーキテクツ 一級建築士事務所)
●施工:株式会社内田産業

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