ご実家のとなりにご家族4人のお住まいを新築するご計画です。
OZONE家designでは建築家をコンペで選ぶお手伝いをさせていただきました。
家づくりのテーマはタイトルの通り「一家四人と一族十人と、人間四人」です。
これはご希望を一緒にまとめる際、家づくり計画書にS様が書いてくださった言葉で、
"隣接する両親、姉家族4人とは食事をしたり、お祭りに参加したり、常に行き来がある。そのことから、一族十人。
そして親と子という以前に人間同士でありたいので、人間四人。" という考えからでした。
一見ユニークですが、
とてもS様たちらしいテーマだと思いました。
ご一緒に候補となる建築家を選び、最終的に3名の建築家から提案を受けました。
どの建築家からも、ご実家との関係を大切にする提案がなされ、どの方に依頼するかを大変迷われましたが、最終的に元氣つばさ設計事務所に決定されました。
個々の時間を楽しみつつ、家族間の空気を感じられる暮らしやすい家にしたいとのご希望がありましたが、そうしたご自身たちの暮らし方を、最もくみ取ってもらった案だったということでした。
リビングに面した大きなバルコニーは開放感を演出し、春はお花見、日ごろは工作など、多目的に使える第二のスペースです。
窓際上部は吹抜けになっており、お子様のスタディルームとつながっています。声も掛け合えそうですね。
植物の手入れにも凝っているご主人は、リビングに面したコンサバトリーで趣味をたのしみ
飾ることができるようになりました。
そこから見上げると、お子様たちの遊び場ネットスペースです。
どちらのスペースも光があふれ、ご家族にとっての楽しい場所となることでしょう。
ご夫婦で料理をされるキッチンは、お二人が使いやすいように、そして、いつの間にか集まった様々な調理器具がしっかりと収まっています。
随所にご夫婦の思いが形になった家となりました。
奥様からは
「これから長い年月を過ごす家なので、本当に細かいところまで、たくさんの要望を詰め込ませていただきました。担当下さった皆さんには、粘り強く丁寧に対応いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。」と温かい感想をいただきました。
ご主人からは
「振り返ってみると、建築家の方と一緒に家づくりをするということは、間取り、壁の色、コンロの数、ドアノブの高さ、ネジの仕上げ、それこそ数え切れない選択肢の中で、いったい何がどうあることが自分たち家族らしいのかを、建築家の方にガイドしてもらいながら選び取っていくプロセスであったように思います。
そんな膨大な選択の中で、最も最初にやってきて、そしておそらくは最も大切な選択である『どんな建築家の方と一緒に作るのか?』というところから始まり、OZONEさんをはじめ様々な方にたくさんのサポートと良質な選択肢をいただけたおかげで、最後まで本当に楽しい家づくりとなりました。
これから、この家で家族と過ごす日々が、とてもとても楽しみです」
と、私たちも身が引き締まる、家づくりの本質を突いた振り返りをいただきました。
家づくり自体を楽しんでいただけて、本当に良かったです。
●所在地:東京都 ●家族構成:ご夫婦、お子様 ●延床面積: 110.27㎡(33.42坪) ●構造:木造 ●コースお申込:2018年2月 ●設計契約:2018年5月 ●工事契約:2019年3月 ●竣工年月:2020年3月 ●担当コンサルタント:藤原 忍(文) ●設計:元氣つばさ設計事務所 ●施工:江中建設 ●撮影:鳥村鋼一