建築家に依頼した理由
K様の住宅はマンション最上階にあるロフト付きのお宅です。事前に図面で確認したところ、各部屋の天井裏にも空間に余裕があるため、現状より天井を高くできる可能性を鑑みて、『空間構成に対して自由度が高く、設計提案が期待できる建築家に依頼して、丁寧に相談をしながらリノベーションを進めましょう』ということになりました。
K様からは多くのマンションの共通課題である、「通風」「外部廊下側の部屋の湿気・カビ」「窓の断熱」「収納不足」という問題を解決しながら、『ラグジュアリーな寛ぎの空間を実現したい!』という要望をお持ちでした。また、子供達が独立した後の部屋の可変性についても提案いただきたいとのこと。
3組の建築家による設計コンペに参加されていた町田桂吾さんの設計案は、『大きな屋根の下で』というタイトルがついており、
① 間仕切壁上部を開放し、勾配天井の形状を見せる。
② 建具を開け放てば、広々とした明るく風通しの良い空間とする。
という提案でした。
町田さんの設計案を伺ったK様は、『保守的な提案ではなく、一番斬新な提案だった』ということで町田さんに設計をお願いすることになりました。