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住まいの事例

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ハウスメーカーと建築家を比較 賃貸併用住宅 

建設地は駅から5分程度の立地。賃貸10戸と、オーナー家族の住戸があり、屋上は緑化しています。

ワンルーム26㎡の賃貸の部屋は、広い土間スペースを備えている特徴ある間取りで、SOHO利用も想定しています。

●担当したコンサルタントより

Qお客様はOZONEにどんなきっかけでいらっしゃって、どんな話をしたのですか?
母親と長男家族が住んでいる古い賃貸併用住宅の建替え計画です。大きく成長した木々のある鬱蒼とした敷地内で、老朽化が進んだ賃貸併用住宅は、既に借り手もなくなっていました。父の代から長く住んでいる建物は生活面での不便さもさることながら、耐震的にもご家族の心配がつのります。将来の相続対策を考え、早く計画を進めなければならない状況です。

ひとり建築計画を任されたご長男が、どうしたらいいのか分からない状態でOZONEに来られました。当時は、東日本大震災やオリンピックで建設費が急激に高騰している最中で、工事金額が安定しているハウスメーカーが良いのか?あるいは、土地の条件を巧みに利用して、よりフレキシブルなプランが期待できる建築家が良いのか? 高額な融資を肩に背負うのですから、要望整理や依頼先を選びの為のコンペを、とても慎重に行いました。


Qお客様はこの建物に際して、どんな要望をお持ちでしたか?
賃貸部分を優先に考え、高級、重厚感のある建物がご希望。自分達の住居は狭くても良く、贅沢なものは必要ないので、10年後、20年後以降も長く安定した賃貸経営ができるような魅力ある賃貸の提案をご希望でした。


Qハウスメーカーと建築家、どちらに依頼するかで迷われていたのはなぜですか?
ハウスメーカーはプラン提案時に概算の工事金額が分かる事、また賃貸の収入が途絶えている現在、少しでも早く賃貸収入が欲しいので、工期が短い事も魅力でした。提案してもらったプランは、地盤をいじらない3階建てのものでした。

しかし最終的には、道路から敷地が1.5mほど上がっており、かつ法規的に建物高さの制限が厳しい事や、高級感・重厚感という希望なので、建築家に鉄筋コンクリート造で設計してもらって、自由度のある計画に期待してはどうかという結論に落ち着きました。

建築家3者の設計コンペでは、ハウスメーカーでは難しい、地下1階、地上3階というプラン提案があり、また個性と魅力のある賃貸住宅の提案も頂きました。


Qたくさん登録している建築家の中から、どうやって高木雅行さんに決めたのですか?プラン提案コンペをしたのですか?
選ばれた案は、隣り合わせの2つの賃貸住戸の界壁を取り払っても構造的に問題がなく、将来の世の中の変化に合わせて賃貸住宅の間取りが変えられるというアイディアです。また、ワンルームの部屋の玄関は広い土間になっていて、自転車好きは自室に持ち込めるように設計されています。SOHOとしての利用も可能です。また、長手の壁面全体の壁には、かなり重いものも掛けられる対フックや棚板が取り付けられるように工夫させていますので、借り手の好みに合わせた自由なインテリアが作れます。(奥様は、第六感で高木さんが良いと思ったとおっしゃっていました)


Q実際に建った建物を訪問してどうでしたか?賃貸のお部屋の入居状況はいかがでしょう?
角地に建ち、個性あるデザインの賃貸マンション【the manor S(ザメナーエス)】は募集後に全て借り手がつきました。
エントランス脇の植込みには、大木となったモミジなどの木々が剪定された状態で残されています。これから木々は新たに成長し、新しく生れかわった建物と共に、長く地域で愛されることと思います。

詳細情報

●東京都渋谷区 ●竣工:2016.12 ●自邸付き賃貸集合住宅 ●RC造(壁式) ● 地下1階(道路レベル)、地上3階 ●延床面積:585.64㎡ ●設計:髙木雅行(一級建築士事務所 有限会社アルキノーバ)●工事会社:薩摩建設 株式会社 ●賃貸名称:the manor S(ザメナーエス)

ご利用サービス 新築コンサルティング 賃貸マンション計画コース

家づくりカレンダー

  1. 2015年1月
    OZONEに賃貸マンション計画のサポートを依頼

    事業としての収支を考え、依頼先はどこにするかが重要検討事項でした。

  2. 2015年6月
    建築家・高木氏に設計を依頼

    ハウスメーカーの3階建てと違い、4層分と面積が広くなった為、建築費には常に注意を払いました。

  3. 2016年1月
    工事費高騰により、見積り調整

    計画より1割程度の削減をしたいと建主より希望があったが、最終的に変更項目は建主さんが不採用にされたので、そのままの金額で進めることに。工事金額高騰の影響を多いに心配したが、想定の範囲内で胸をなで下ろした。

  4. 2016年3月
    工事開始

    横浜での杭強度詐称事件が起きた頃で、皆の関心が杭打ちに集まった時期。現場施工中も何度か見に行きました。

  5. 2016年12月
    完成

    建物の引渡し前には、建主さんご家族様、OZONEのコンサルタント・確認員、建築家、現場監督が集まって、全員で確認しました。