Q家を建てようと思われたきっかけは?
子どもの小学校入学前に引っ越したいと思っていました。
実家周辺で土地を探していて、日々何となくチラシを眺めながら、相場感をつかんだり、物件を見る勘を養ったりしていました。
Qどんな家をイメージしていましたか?
前の賃貸では料理をしていると会話に参加できなかったり、洗濯機からベランダまでの家事動線が悪いことに不満がありました。
そんなことも考えながら、新しい家では「親戚や友人など人が集まって楽しく、人の気配を感じながら過ごせる家」、また「家事もしやすい家」がいいなと思っていました。
Q最初から建築家に依頼しようとお考えでしたか?
会社の先輩が、120㎡ぐらいのマンションのスケルトンリフォームを建築家としたのを、夫婦で見に行って「本当に素敵だね。家をつくるなら、建築家と作りたいね。」と話していたんです。その先輩がOZONEで建築家を紹介してもらっていたので、土地が決まって、建築家を探す時には、迷わずOZONEに行きました。
Q建築家選びはどうでしたか?
OZONEで理想とする住まいについてヒアリングしてもらった後、候補となる数十名の建築家の住宅作品ファイルが届くので、片っ端から見ました。気に入った人には、僕がブルーのフセン、妻は他の色のフセンでシルシをつけて。そのファイルを見ているのが本当に楽しかった!!「この建築家いいな。でも別荘が多いから、こういう住宅地ではどうなんだろう?」等いろいろ考えました。
最終的に、3人の建築家と面談したり、プラン提案をいただいて、建築家の向山さんに決めました。建築家と対話しながら、コミュニケーションしながら、家づくりって進んでいくんだろうなと思っていたので、「彼の仕事の進め方が自分と合うな」と感じたのも決め手になったポイントです。
Q実際に建築家の家に住んでみていかがでしょうか?
「こだわりと住みやすさのバランスがよい」と感じています。
家づくりを進める過程で、建築家の向山さんに「家族が一番どこにいるのが多いか」と聞かれ、「ダイニングです」と答えると、
「では、一番日の当たるいい場所にダイニングを持ってきたらどうですか?」と提案されました。
僕たちの常識からしたら、リビングを優先させちゃうかもしれない。でもそこで、暮らし方について鋭い洞察を入れてくれる。
だから、家族が長く過ごすダイニングの窓は、網入りではないちょっと高価なものをいれたり、横に見えるキッチンにもこだわりました。
その代わり、お風呂や寝室は、少し材料のグレードを落としたりして、メリハリのあるお金のかけ方をしました。
そうしてできた家は、とても居心地がいいんです。
父がダイニングの椅子に座わって、窓から外の景色を見ながら「本当にいい家だな~」といつも言ってくれます。
Q家づくりでここは妥協しない方がいい、というところがあれば教えてください。
子供部屋の床暖房ですね。LDKは入っているのですが、子供部屋はつけませんでした。贅沢と思われるかもしれませんが、住んでいるうちに「子どもが大きくなるにつれて、自分の部屋で勉強する時間も増えるだろうし、足元を暖かくしてあげた方が良かったな」と思うようになりました。
でも、ホントこれくらいですね。建築家の設計のおかげで、家事動線とか、収納などへのこだわりも、わりと実現できているんです。
Q外から見ても、モダンで素敵な家ですよね。心の満足感はいかがですか?
帰ってくるときに、家がみえると、我ながら「いい家だなぁ」と思うんです。
外壁の色は最後まで迷ったのですが、色のサンプルを何枚ももらったり、候補の色が実際に使われている現場まで足を運んだりしました。大変だったけど、今の暮らしにとても満足なので、頑張って良かったなと思います。
Qコンサルタントのサポートで、特によかったところは?
一番は、家づくりの最初から最後までついてくれることですね。
土地は別にして、家づくりの計画から完成まで1年7ヶ月かかっているのですが、その間ずっとサポートしてくれたのが、とても心強かったです。
その過程の中でさらに挙げると、建築家をチョイスするところ、が良かったですね。建築家選びの手順、アドバイス、僕たちとの相性を客観的に見てくれるところ、などです。
家づくりがあまりに楽しくて、会社の机の上に、建築家が作ってくれた小さな家の模型をずっと飾っていたぐらいです。
Q家づくりを考えている方にアドバイスがあればお願いします
奥様「好きな家のデザインやインテリアをクリッピングしておくと、本当にいいですよ。設計中に迷っても、それを開くと原点に戻れるので迷わないんです。これから家をつくる方にはおススメです。
それと、工務店から見積りが出てきて、予算を越えて減額する際「減らさなくちゃ」ということばかりで頭がいっぱいになってしまったのですが、本来やりたかったことを後からできるように、工事で仕込みだけしておくことも考えればよかったかな、と思います。ウチでいうと、屋上を予算の関係で狭くしたのですが、後で広げられるように下地をいれておくとか、ですね。」
ご主人「家づくりの準備をコツコツやっておいてよかったな、ということですかね。妻は雑誌やネットでお気に入りのものを見つけるとクリッピングしていましたし、僕は仕事柄、たくさんの家をみたり、体感したりしていました。あとは「建もの探訪」などのTV番組も参考にしていました。そんなこんなで、2~3年は準備しながら、ゆるーく考え続けていました。だから家づくりが始まっても、スムーズにいったのかなと思います。
Tさんのお宅をご紹介 >>「青空と暮らす スキップフロアの家」