PP68チェアは、浅く腰掛けると肘をアームに乗せてリラックスでき、深く腰掛けると笠木がしっかりと腰にフィットして背筋がピンと伸びるという、とても座り心地の良い椅子です。
デザイナーは、デンマークのハンス J. ウェグナー(Hans J. Wegner)。Yチェアのデザイナーとして有名ですね。
このPP68チェアは1987年にデザインされたもの。
500種類以上の椅子をデザインしたウェグナーが、人生最後にデザインし、全ての経験が詰まった集大成ともいえる一脚です。そこから「ラストダイニングチェア」と呼ばれています。(ちなみにYチェアは1950年にデザインされました。)
アームの高さは68cm。
低めながらしっかり肘を置くことが出来て、且つ、テーブルの奥まで入るのでコンパクトに仕舞えます。
メーカーはPP Mobler(モブラー)。
デンマークの伝統ある工房で、高い技術を持つ職人が丁寧に製作しています。森を大切にし、木材を丁寧に扱い、自然との共生と永く使える家具を作ることをポリシーに運営されています。
Yチェアのメーカーはカールハンセン&サン。同じデザイナーのものでも、違うメーカーで作られています。
【ちょっと寄り道】 「PP モブラー」のPPは何のこと?
創業者のアイナー・ペターセン、兄弟のラース・ペターセン、二人でスタートさせたのでPP。ちなみにモブラーとは、家具という意味だそうです。現在もペターセンさん家族によって経営が受け継がれています。
PP Møblerウェブサイト>
(2021.6.5記。写真は上からPP68チェア(ペーパーコード)、PP58チェア(レザー)、工房の様子、アームの製作過程、PP68チェア)
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