1970年代後半のマンションの1室。限られた予算のなかで、販売を想定した住戸をつくる計画です。2020年に完成した "建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例です。 登録建築家自身がご紹介します。
1970年代後半のマンションの1室。限られた予算のなかで、販売を想定した住戸をつくる計画です。2020年に完成した "建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例です。 登録建築家自身がご紹介します。
多摩川沿いにほど近いところに位置するマンションの1室のリノベーション。
住戸は片廊下の建物の角部屋に位置し、プライバシー的にも良好な三面バルコニーがありました。この三面バルコニーに面する三つの窓を同時に体験できる、できる限り開放的な空間をつくることで、南北に風が抜け、日の移ろいを刻々と感じられるような環境のなかで、仕事や生活といった行為が場所に位置づいていくような住まいを目指しました。
具体的には、住戸の奥行方向に浴室やキッチン、ベッドスペースといった機能空間を順々に並べ、それと並走するように奥行きいっぱいの細長い空間をつくりました。
玄関を開ければ一望できるこの「廊空間」は比較的パブリックな質をもつ場所となっていますが、容易に逃げ込むことのできる機能空間が並走していることで、30帖という広いワンルーム空間のなかでも、家族間あるいは住人/客人間の状況に応じた距離感が確保できるようになっています。
各仕上げやディテールは、既存の建物や住戸が持っていた要素が、今回の改修や住人が住んでからの新たな物事に関係づくように配慮し、ささやかながら暮らしのなかで愛でるものとして現れてくるようなあり方を考えました。
●家族構成:単世帯
●延べ床面積:63㎡
●竣工:2020年
●構造:RC造(マンション)
●Photo:morinakayasuaki
住宅を建てることは、人がその土地で「生きる」ことの表明といえます。
私たちは「そこで生きる」と決めた住み手の決断を最大限に尊重し、敷地として選ばれた土地やその環境のなかで大切な要素や、住み手が切実に感じている要素を最大化するような住宅をつくること、またその結果、住宅が建つことでその土地や地域をよりよくすることを日々設計のなかで目指しています。
その土地で生きることへの思いをぜひ一緒にかたちにしましょう。
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