OZONE登録建築家の村松基安氏からお声掛け頂き、東村山むさしの認定こども園の見学へ行ってきました。
場所は、西武多摩湖線・武蔵大和駅より徒歩10分ほど。
緑の豊かな駅を降り、住宅街を抜けると建物が見えてきました。
「外部の喧噪と視線から安定した子どもたちの生活の場を守る」、と言う設計者の思いが現れた外観は重厚感があり、かつ暖かく迎え入れてくれるアプローチが広がります。
OZONE登録建築家の村松基安氏からお声掛け頂き、東村山むさしの認定こども園の見学へ行ってきました。
場所は、西武多摩湖線・武蔵大和駅より徒歩10分ほど。
緑の豊かな駅を降り、住宅街を抜けると建物が見えてきました。
「外部の喧噪と視線から安定した子どもたちの生活の場を守る」、と言う設計者の思いが現れた外観は重厚感があり、かつ暖かく迎え入れてくれるアプローチが広がります。
建築家と創り上げているこのプロジェクト。正面エントランスから続く保育園の建物は2013年に竣工したものです。
そこから構想数年。
今回の工事は、2020年から始まりました。1期(東棟ホール)、2期(西棟園舎)が完成し、引き続き3期(北棟園舎)工事に入ったところで見学させて頂きました。
建築の工期が長くかかればそれだけ工事費も経費もかさみますが、園児に仮の園舎での教育や、園庭が使えない期間がある、などの負担をなるべくかけないように進めるために工期は長くかかりますが、なるべくいつも通りの活動が維持できるように計画を進めたい、と言う園長の思いを建築家がしっかりと受け止めて、仮園舎を設けず、既存園舎を使いながら、3期に分けて改築しながら更新していく方針を構築し、長きにわたるプロジェクトをまとめ上げています。
「工事のあいだは園児にも、この機会にしかできない経過や過程に触れたり、新たなコンテンツをはじめ楽しみや驚きなども得られるよう工夫して行っていこうと考えています。」
とう思いで、プロジェクトが進んでいます。
当日は、建築家の村松氏に施設を案内して頂きました。
園の先生皆さんとすれ違うたびに笑顔であいさつを交わし、とても慕われている光景を見て、建築家と建物を作ると言う事の素敵な一面を体感する事ができた見学会でした。
長い期間共に同じ希望を持って進めて行く、建築家というとても心強い味方がいつもそばにいてくれている、と言う安心感の中で計画が進んでいる事を実感しました。
右の画像は東村山むさしの認定こども園のHPより、3期工事の説明です。
3期にわたる長い計画の概要が、分かりやすくまとめられています。
1期工事の多目的ホール(北棟)
園庭を囲むテラスを設置する事で、運動会など2階席として利用する事ができます。
これは、2期、3期と工事を進め完成した時にすべて繋がるようになっており、教室間の移動も大きく張り出した軒によって、天候に左右されずに移動教室や学習活動が可能です。
2期工事の新館(西棟)
1階にはピロティを2か所配置し、雨天時の遊びエリアも拡大しました。
全体が完成した際には、フレキシブルな園舎として稼働予定です。
今後の園児の人数や、教育の場としての活用が多様化することを想定して、幼稚園、保育園、のどちらでも利用可能に配置、計画されています。
3期工事の本舎(北棟):工事中
本舎が出来上がるのは2023年の春を予定しています。
2013年に完成した保育園園舎の計画から現在まで約10年と言う長い年月をかけて進めているプロジェクト。 保育の場も教育の場も地域生活の場も、多くの事を叶えるために建築家と言う存在が要になっていました。 ただ単に建物を建てればよいと言う事ではなく、建築家が幼稚園の皆さんから多くの要望を引き出し、まとめ上げてくれる、そんな建築家と建築主の関係性が相乗効果となってより良い方向に進んでいる計画です。2023年の完成も楽しみにしています。
(2022年11月記 OZONE住まいづくりコンサルタント 渡邉理恵)
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