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事務所併用住宅vol.2 敷地の確認に行ってきました -確定測量の事前準備-

新築のベーシックコースで「事務所併用住宅」を建てるお客様の敷地確認に同行しました。

敷地の確認から設計が始まる

W350写真①イメージ?DSCF3142-2.jpg

建築家の村松氏と土地家屋調査士が現地に集まり、確定測量前の事前確認を行いました。

建物の企画・設計にあたり、まず必要なことの一つが敷地調査です。

敷地の特徴・特性や周辺環境との調和に配慮しながら、建主の要望や価値観を満たす建築空間をデザインする「設計業務」はこの敷地確認から始まります。

周辺環境・敷地境界、土地の広さや形状、間口や道路等を具体的に確認していきます。

同時に、法令関係の役所調査や設備・土地謄本関係等、事前に調査していた資料も確認しながら、1つ1つ基礎的な情報を整理していきます。

境界の杭が見えない?!

該当敷地には既存ビルが建っています。まずは、外周部や周辺環境の確認。隣地に高いマンションが建っていますが、前面道路は広く、マンション以外の隣地は抜け感があります。屋上からはスカイツリーも臨めます!!



隣地境界ギリギリまで建物が建っている今回の敷地、東京ではよくある風景です。
境界を確認していくと、1か所、境界のコンクリート杭が見えないことがわかりました...

w350写真③.jpg

角地の境界杭の設置後に新設ブロック塀が建ち、もう一辺の既存の隣地境界ブロック塀と現況建物の3方に囲まれてしまったようです。近づくことも、見ることもできません。

現況建物の解体後まで、正確な測量は出来ないことがわかりました。建主様にも状況をお伝えし、一旦資料を元に想定ポイントで現地測量を行うことになりました。


隣地との確定測量もしっかり

建主様はこの土地を建物付きで購入して所有している状態だったので、他の2点の境界ポイントに関しては、改めて隣地の方との確認が必要でした。隣接地の所有者との立会いを元に境界確認を行う「確定測量」というものを解体後に改めて行う予定です。手間や費用はかかりますが、境界の確認はとても大切なことですので、家を建てる前に明快にしておきたいものです。

土地で指定される制限も確認

画像➃w350.jpg

建物を建てる場合、敷地ごとに建築基準法等で定められている用途や仕様、高さ等の制限を守る義務があります。該当の敷地は、建築基準法で定められている建物の高さや防火仕様を定める地域が2種類にまたがっていました(水色と緑の部分)。その境を確認するために、道路から敷地までの距離や隅切り寸法等の測量が必要です。

このように用途や高さ等の制限が2種以上にまたがる敷地はときどきあり、その境界が建てる建物の用途や面積、高さ、仕様等の規制に影響します。

そのラインを出すために、一般的な敷地より広範囲での測量が必要になりますが、大切な内容ですのでしっかり確認していきます。

敷地の状況を確認し、今後の流れも想定できました。後日正式に測量して測量図を完成させ、それを基に建築家が建物の設計を進めていきます。私どももしっかりサポート致します。

(2021.12記。住まいづくりコンサルタント 有田佐記子)

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