暮らしの変化と楽しい間取りvol.11「犬と暮らすセカンドハウス」建築家佐久間徹さん

2021年に完成した "今ならでは"の住宅実例を、登録建築家自身がご紹介します。
随所に犬たちと暮らすための工夫が施され、周囲の自然と調和する空間が素敵な住宅です。

５年ほど前にご依頼いただき、都内にご自宅を建てられたお施主様のセカンドハウス。
都内のご自宅には事務所も併設していますが、コロナの影響もあり郊外に2つ目の拠点を設けたいとのご要望から、計画が始まりました。

平面図

ウッドデッキから続くドッグラン

小さな犬2匹との暮らしを大切にされているご夫婦の要望から、犬たちも過ごしやすいよう、ダイニングから続く広いウッドデッキと、そこから続くドッグランを設けました。ダイニングにはちょっとしたワークコーナーを設けています。

犬のケージはすっきりと

また、キッチンや浴室はコンパクトにまとめ、リビング・ダイニングは犬たちが遊び回れるよう、広くつながる空間に。玄関ホールとダイニングを仕切る杉板張りの壁の一部を犬のケージの収納スペースに。随所に、犬たちと暮らすための工夫を施しています。

樹々を眺められる書斎

お施主様は別邸でもお仕事をされるということで、パソコンやモニターを数台置くことができるゆとりのある書斎も設けました。樹々を眺められる位置に窓を設け、仕事をしながらも季節を感じることができます。

清里の自然豊かな林の中にそっと佇む平屋は、「あるものを生かしたい」というお施主様の想いを受け、天井の梁を大胆に現し、床はタイル張りに。木や石を主役とし、周囲の自然とも調和する、おおらかな空間ができあがりました。

"今ならでは"のポイント

・自然豊かな林の中に佇む、セカンドハウス
・犬が自由に遊びまわれる空間設計
・ワークスペースとしても使えるゆとりのある書斎

詳細情報

●家族構成:ご夫婦
●敷地面積：1106.75㎡　延べ床面積: 143.47㎡
●構造：木造
●竣工：2021年

建築家佐久間徹さん

住宅の設計は楽しいけど、難しいと思っています。変わらないのは、「家」が暮らしにとって大切でな場所であるということ。でも、気持ちがいいとか、美しいとか、といった感覚にしても、周辺環境や家族の状況、経済的な価値観にしたって、変わっていくものです。そんな複雑なことが簡単にまとまるはずがない。。。だから、毎回一生懸命考えて設計をしているかもしれません。

佐久間徹さんプロフィール >>

（2022.11月記）