家づくりにはさまざまな依頼先があり、建て主の目的や進め方によっては向き・不向きがあります。自分たちに合う依頼先を見つけて、上手に進めるため、家づくりを始める前に、これからの進め方について一緒に考えてみましょう。
家づくりを進めていくうちに、「こんなはずじゃなかった」という場面に直面しない為に、最初の準備段階でしっかりと依頼先を知り、誰と建てたいか見極めることが大切です。
大きく分けて、依頼先は3つ。 建築家、工務店、ハウスメーカー、この3つのどこかで家を建てる事がほとんどでしょう。
家を建てるまでのプロセスは、それぞれ違いますので、自分が家づくりにどれだけ関わりたいか、どこまで時間をかけるか、費用のバランス、色々な要素を比較して依頼先を選定します。
時間をかけて設計を練り上げる事が醍醐味。じっくり進める分、満足度も倍増。
注意ポイント:最初の契約は、建築家との「設計監理委託契約」です。工務店との「工事請負契約」は、設計後に見積りを取り、工務店を決めてから締結します。そのため工事費用の全貌が把握しづらいことが多いです。工務店の見積り期間や、その後の金額調整に1か月単位で時間がかかることも多いので注意しましょう。
性能値やアフターメンテナンスが明確で分かりやすい。数字や実績を知り、納得したい方向け。
注意ポイント:すぐに展示場に行くのはおすすめしません。信頼できる営業担当者と設計者に出会えるかどうかがカギ。ありがちなプランニングが出てきたら、うまく行っていないのかもしれません。
代々受け継がれる地域密着の安心感。何かあった時にすぐ駆けつけてくれる、我が家の家守り的存在です。
注意ポイント:施工エリアの範囲内かどうか確認する事と、自分好みのデザインテイストかどうかが肝です!
まずは自分たちに合った依頼先を見つける事で、この先依頼先と上手に進めていく一歩目を踏み出せます。私達コンサルタントは、建築的条件、お客様の要望、やり取りのペース、家づくりを任せたいのか・自分たちで積極的に関わりたいのかなども勘案して、良いと思われる依頼先をご紹介しています。その会社の担当者まで指名することもあります。
また、その先のサポートとして、3社比較プラン提案コンペ、設計や工事の契約内容の確認、工事現場の確認 などもしています。新築や建て替えは、1年以上かかる大仕事。その期間中、依頼先とのやり取りで困ったことがあれば、コンサルタントが間に入って解決します。
ここでは簡単にまとめてみましたが、依頼先それぞれの違いをもっと知る事で、より、自分たちに合う依頼先が見えてくることでしょう。 「こんなはずじゃなかった」とならない為に、しっかり調べて、信頼できる情報で判断してください。
(写真はイメージ。1,4番目は工務店事例(田中工務店)。2,5,6番目は建築家事例(設計:尾関建築設計事務所、工事:匠陽)。3番目はハウスメーカー事例(住友林業)。2020.1記)
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