「リフォームコンサルティング ハーフコース」にてお手伝いしたH様邸です。マンションのスケルトンリフォームで、細部まで信頼できる建築家にデザインを任せることを希望され、設計コンペをしました。
コンペでは3名の建築家から提案を受け、最終的には、建築家・臼井徹氏に依頼することになりました。
計画のお部屋は、ご主人が育った家。ご両親は数年前に他界され、空き家になっていました。
ご両親の思いが詰まった家をなかなか壊すことができなかったようですが、都内で駅から数分のこの立地を放っておくのはもったいないと、奥様と一念発起、計画を始められました。*図面は建て主さま作成。クリックで拡大します。写真はもとのお宅です。
要望一つ一つのお話しをうかがいながら、「計画書」をご一緒にまとめました。
・趣味のDVDがたくさんありその収納に困っていた。
・奥様はカフェのようなキッチンに強い憧れをお持ち。
・ご主人は家で仕事をされることもあり、とにかく静かにこもれる部屋が必要。などなど。
まとめるまでに3回お会いしましたが、各回のヒアリングは数時間にわたり、お二人の新しい住まいへの熱い思いが「計画書」としてまとまりました。*写真はイメージです。
候補となる建築家の選定にも時間がかかりました。建築家の事例はどれも素敵なものばかり。相当迷って、私たちからお人柄などの印象もお話しし、3人の候補が決まりました。
そしていよいよ面談。初めての面談はお見合いのようなもの。建て主はもちろん、建築家も緊張されていることがわかります。それでも、それぞれがこれまでの家づくりについてお話しくださり、H様の期待もさらに膨らんだようでした。
面談から約1か月後。建築家から設計案の説明を受ける日となりました。コンペには私たちコンサルタントが進行役となり、それぞれの建築家から提案を受けます。図面に加え、建築家らしいスケッチなどをみせてもらいながら進みました。
A案:南側(バルコニー側)にキッチンを配置し、個室との間仕切壁を曲線にした個性的な案
B案:キッチンは東側の壁面に配置。キッチンとリビングの間には目の高さの壁で仕切る案
C案:B案同様東側の壁面に見せるキッチンを配置。窓上など細かい収納が計画された案
C案のプランとスケッチです。クリックすると大きくなります。
マンションの限られたスペースでも建築家の手にかかると、これほど違うものかと、H様も感心そのもののご様子。どれも素敵とのことでしたが、ご自宅に持ち帰っていただき、依頼先をどなたに決めるか、数日かけて検討していただくことになりました。
最終決定はC案。その理由をお客様に伺いました。
『皆さんの提案は要望をすべてくみこんだ提案で迷いました。その中で、Cの建築家・臼井さんの提案は、特に動線計画がすっきりしていることや、収納計画、インテリア全てセンスよくまとめていただいき、自分たちのイメージにピッタリでした。』
実際にリノベーションされた後の写真です。スケッチの雰囲気が見事再現されています。
Hさんは、内装のお好みとリノベーションの希望(方向性)が割とはっきりされていましたので、伺った内容のうち、重要と思われる部分を軸にプランニングを行いました。望まれていた北欧のカフェのような雰囲気をもつ、使い勝手の良い住まいになりました。
「スケルトンにしたいが、誰にどう相談すれば分からなかった」ところを、OZONEが希望調査から設計事務所のコンペ選定まで、自分たちだけではできなかったことをサポートしていただけました。
おかげで、感覚の合うよい建築家に依頼でき、工事中もいろいろな修正要望にも対応いただけて、隅々まで納得のいくリフォームができたのでとても満足です。家にいるだけでいつも楽しい気分です。
計画地:東京都 マンション・スケルトンリフォーム(約75㎡、築46年)
コース:リノベーションコンサルティング ハーフコース 担当コンサルタント:藤原
設計:臼井 徹(U建築設計室・スケッチと竣工写真提供) 施工:㈱小河原建設
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