人気の谷根千に位置する、工務店本社ビルの計画が進行中です。
工務店の社長さんは、弟さんがOZONEの建築家コンペコースで家づくりをしたことがきっかけでサポートを知り、会社の本社ビル計画の際「工事は自分の工務店でするので、タッグを組める建築家とめぐり会いたい」と希望されていました。
建築条件は、地下1階・地上4階程度で、テナント・本社事務所・賃貸住宅というもの。
選ばれた建築家・吉原美比古さんの案は、街の中に緑を呼び込み小鳥たちが集まる安らぎの空間の提案でした。
当初は地下を計画していましたが、地下水位が高いこともあって断念。地下に予定されていた面積を5階に配分し、日影規制や斜線制限をギリギリクリアしたボリュームに変更されました。
建物用途の割り振りは下記です。
♦1階:テナント
♦2~3階:賃貸住宅
♦4~5階:工務店の本社事務所
建築家からCGパースをお借りして、現在検討している案をご紹介します。
●1階テナント部分:敷地のコーナー部分にはテラス席があります。(窓の外側)
●賃貸住宅:バルコニーは内外の中間領域となっており、樹木が植えられています。
この木のお世話や集まる小鳥たちが大好きな優しい住人が借り手となります。(類は友を呼ぶとなりそうですね)
●4,5階の工務店の事務所スペース:内部階段に加えて、外部階段からも木々を眺めながら行き来ができます。
●事務所内部:窓の外に木々が見えて囲まれているようです!
野鳥によって本社とテナント、賃貸の3つのプログラムを1つにまとめます。はじめに施主にお目にかかった際に、ガーデニングに親しみ、鳥や植物を楽しまれているということと、敷地周辺の環境を改善したい、というお話しを伺い、野鳥が集う岡のような建物を考えました。細長い開口でカラスから守られた中間領域には、野鳥が好む実をつける在来種を中心に植栽を行い、立体的な庭として建物を包みます。これらの庭によって周辺と室内両方の景観が改善され、野鳥の声によって豊かなサウンドスケープを取り戻します。
吉原さんプロフィール>
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