OZONE住まいづくりコンサルタントの京都・大阪旅行記です。1日目は京都編。旅先では、建築物を見学したり美術展を訪れることが多いそう。一級建築士ならではの視点をお楽しみください。
OZONE住まいづくりコンサルタントの京都・大阪旅行記です。1日目は京都編。旅先では、建築物を見学したり美術展を訪れることが多いそう。一級建築士ならではの視点をお楽しみください。
今年は行動制限のない夏休みとなりました。住まいづくりコンサルタントとしてお客様と対面でお話をすることが多いので、旅行や外食をずっと控えていたのですが、何年ぶりかで一泊旅行をして来ました。
ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティストとして活躍する、ブライアン・イーノの展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」(ブライアン・イーノ・アンビエント・キョウト)が京都駅に近い京都中央信用金庫 旧厚生センター(旧不動貯金銀行七条支店)で開催されていました。
代表作の『The Ship』『Light Boxes』などの他、世界初公開作品『Face to Face』のインスタレーションが展示発表されました。『Face to Face』は投影された人の顔が、他の人物の顔と少しずつ重なりあい、交わって変化してゆきます。人種も性別も年齢も溶け合って、私には『人間は皆気持ちを分かち合える』と思わせてくれる平和に向けたアートに感じられました。
以前の京都旅行時にはまだ完成しておらず、改修後の初来館です。
建築家・青木淳氏+西澤徹夫氏のリノベーションで生まれ変わっていました。
メインエントランスから左右に伸びるファサード『ガラス・リボン』。
美術館前の広場『京セラスクエア』は大きく緩やかなスロープが印象的。
上写真、左奥に写っているのは、リニューアルにあたり新設された展示空間『ザ・トライアングル』。京都にゆかりある新進アーティストの発表の場だそうです。
大階段を登っていくと、本館『中央ホール』に出ます。天井高16メートルの大空間は、もともと大陳列室と呼ばれた展示室だったそう。白く明るい空間には大きな螺旋階段があり、誰でも絶対登ってみたくなります。
2階に行ってみるとステンドグラスのある昭和初期の雰囲気がそのまま残った空間です。
映画やドラマ撮影に出て来そうな大階段
本館の『光の広間』は、中庭にガラスの屋根を架けたスペースです。
貸出の展示会場に使われるそうです。
アベンジャーズ展に並ぶ長蛇の列
さて、新館の東山キューブに入るためには、「アベンジャーズ展」のチケットが必要という事で、アベンジャーズの、超人ハルクは見たことがある!くらいの知識で会場に入りました・・・。うわぁ~・・・最後は30人ほどのグループで、大画面に出現する敵を光線で仕留め、ミッションクリアして脱出しました。
谷口吉生氏の設計です。カフェ 前田珈琲 京博店は博物館敷地内でチケットがなくても入れる場所にあり、そこでサンドウィッチとコーヒーフロートを堪能!
本当は、平成知新館の奥に、専用庭に面した静かなレストランがあるのですが、残念ながらこのご時世、閉鎖されていました。
京都建築・美術展見学の一日が終了です。ここ平成知新館は2度目ですが、特別展「河内長野の霊地 観心寺と金剛寺─真言密教と南朝の遺産─」を拝見して外に出た時には丁度夕日がとても美しく輝いていました。
夕日の風景も美しい建築です。神聖、静寂・・・。
(2022年9月記 OZONE住まいづくりコンサルタント 村松葉子)
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