OZONE家designでは、「経験・実績・デザイン力」はもちろん、独自の登録基準を満たした信頼できる建築家を、住まいづくりのパートナーとして、「OZONE家design登録建築家」という形でご紹介しています。
独自の登録基準とは、設計者としての経験が7年以上あり、設計事務所を開設して3年以上経つ主宰者で、自身で設計監理した住宅が3件以上あるなど経験と実績はもちろん、2組以上のお客様から推薦状を頂くこととし、デザイン力だけでなく信頼を兼ね備えたパートナーです。
これまで約120組の建築家にご登録をいただいており、今年度新規に5名の建築家にご登録をいただきました。
新規の建築家には、必ず、お客様にご紹介する立場になる「住まいづくりコンサルタントとの面談」をお願いしています。面談では、OZONEからは家designの仕組みや想いをお伝えし、建築家からは、これまでのお仕事、住まいづくりへの考え方、作品の説明などを受けます。相互に理解が深まる、大切な時間になっています。
それでは、今年度の新規建築家の5組の方を面談での印象を交えてご紹介します。
シーラカンスアンドアソシエイツでお仕事をした後に独立。
ご紹介いただいたどの事例も、良い空間設計をするために努力を惜しまない姿勢、細部まで丁寧につくり込む姿が伝わってきます。
写真の事例は急傾斜地のもので、左側が道路、右側が崖になって風景が開けている土地です。眺めはよいのですが、平地部分が少なく、一般的なハウスメーカーでは建てられない状況でした。
井原さんたちは、そんなユニークな土地の特性を利用して設計に活かしました。キッチンに建つと道路を行き交う人と話ができ(道路は行きどまりのような感じで地元の方が通ります)、リビングダイニングから眼下に広がる景色を一望できる大らかな住まいとなりました。
『光や風・風景など、その敷地ならではの環境と、そこに住まう方の暮らしや本当に求めているものを丁寧に読み取り、将来の変化にも柔軟に寄り添っていかれる住宅を一緒に作っていきたいと思っています。』とおっしゃる通り、気持ちの良い空間や暮らしがまずあって、それを実現するために間取りや構造、細部などを詰めていく姿勢がよく分かりました。もっと詳しくはこちら>
小坂/森中さんは乾久美子建築設計事務所でお仕事後、独立されました。
お二人とも東日本大震災の復興に携わっていらしたご経験から、
住む場所の家の切実さを実感している、とのこと。
OZONEのHPにも「住宅を建てることは、人がその土地で「生きる」ことの表明~中略~その土地で生きることへの思いをぜひ一緒にかたちにしましょう。」
とメッセージをいただいた通り、住宅設計への真摯な取り組みが印象的でした。
写真の住宅は、東京建築士会主催の住宅建築賞2020 金賞を受賞した [武蔵野の戸建]。
緑豊かな住宅地のなか、その豊かな周辺環境を家のなかのさまざまな場所で目いっぱいに感じられるように、と考えて設計した住宅だそうです。このダイニングは、地べた続きのような落ち着いた感じで「この土地に住んでいる感」がしますね。
もっと詳しくはこちら>
建築家の吉田裕一さんは、乾久美子建築設計事務所のご出身です。
住宅以外の商業施設などの設計も多く手掛けられているご様子。
どうしてOZONEに?と尋ねたところ、
「家づくりを丁寧にしたいんです。」とお話しいただきました。
住み手との対話を大切に、家づくりを楽しみたいという想いがにじみ出るような人柄でした。
写真はマンションのリノベーション。床をフローリングと土間のゾーンに分けています。建て主がアウトドアやガーデニングが好きで、多少の汚れを気にしないで済む床と、あたたかみのある木の床の両方を要望されたそうです。完成後も何度か訪れ、満足して暮らしていただいているとのことで、建て主との良好な関係がうかがえました。
もっと詳しくはこちら>
住宅の設計から、高級レストラン・店舗、家具のデザインも手掛ける田所さん。
緊急事態宣言によっていOZONEが臨時休館中だった為、急遽オンラインで事例をご紹介いただきましたが、
豊富な事例を、1つ1つ丁寧にご案内くださいました。
写真は60代ご夫婦のための木造平屋建て。バリアフリー動線と快適な温熱環境、畑や料理を楽しめる暮らしを目指しました。平屋は平面が大きくなり建物中心部分の採光・通風が難しくなります。そこで建物中央にトップライト(天窓)を連続させ、明るさと風通しを確保。断熱性能はⅠ地域(北海道)次世代省エネ基準とし、温度差が少なく快適な環境を、少ないエネルギーで得ることが出来ます。もっと詳しくはこちら>
設計事務所の共同主催者・平田さんと模型を3つお持ちいただき、事例紹介をしてくださいました。
周辺敷地との繋がりや空間構成、光や風の抜け方、お施主様の暮らし方など考え抜かれた計画と設計への真摯な姿勢は、お人柄そのものと感じました。
住宅も素晴らしいのですが、台北のパイナップルケーキショップも面白い事例でした。「ケーキと人と緑が一つのテーブルの上で共存している風景」(!)をつくられたそう。
写真を見た瞬間、今まで見たことのない物体で「これは何? ベンチ? オブジェ?」と強く印象付けられました。
ちなみにパイナップルケーキショップはもう1店舗あり、そちらでも竹を使って印象的な木陰を作っています。
場をつくるという意味では、ショップも住宅も同じ。
スマートな外観と豊かな内部空間を持つ住宅も必見です。
もっと詳しくはこちら>
(2021.6.26記)
関連記事
OZONEメールマガジン(無料)のご案内
住宅事例や家づくりに役立つ情報、リビングデザインセンターOZONEで開催するイベントやセミナー情報などをメールマガジンでお届けします。