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コンサルタントが語る建築家と工務店の底力 【建築家 今永和利氏】

2020年3月12日から住宅事例を紹介するパネル展 「建築家と工務店の底力」展 -新築・建て替え編- がはじまりました。どれも素敵なお宅でぜひ多くの方に観に来ていただきたいと思っておりますが、昨今のコロナウイルス感染予防のため、外出を控えていらっしゃる方も多いと思います。また、3月20日には私コンサルタントがそれぞれの底力を語るセミナーを開催する予定でしたが、中止とさせていただいております。

そこで、各建築家へ私がインタビューした内容を、順次、こちらに掲載させていただきます。ぜひこちらのページから「底力」を感じていただき、開催中にお越しいただく機会ができましたら、実際のパネル展を観ていただきたいと思っております。

【建築家 今永和利氏】

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とても大きな敷地の計画です。資産運用する部分ご自宅部分との住み分けなど難しい課題もあったようですので、お話しをうかがいました。

コンサルタント(以下:CO): とても大きな敷地での計画に対して、建て主の方からのご要望はどういったことだったのでしょうか?

panelImanaga.jpg今永:建て主からは2点の要望がありました。

1000坪の土地にぽつんと建つ築200年を超える民家を解体して、税制対策のために、資産運用施設と新しい自宅を計画してほしい。

仲の良い家族が快適で楽しく住める家をつくってほしい。    

CO: なかなかご専門以外の知識が必要そうですが、どうされましたか?

今永:専門の税理士さんをいれて、資産運用部と自宅部分の面積配分について話し合いました。当然、資産運用部を大きくする方が有利でありますが、具体的な図面やスケッチを示しながら、できるだけ非資産運用部である自宅部分の敷地面積を確保する検討と交渉を重ねました。いつものように複数の案を考えて模型やCGを使って比較検証した末にこのデザインに決めました。

CO:  時にはそうした専門の方をいれることもされるのですね。そうした検討の中、6か所もの庭があるアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

今永:各部屋の広さに関するご要望から面積を想定し、さらに内部と庭が同じぐらいの面積配分になることを考えていました。第一案は6つの庭ではなく、敷地の中心に中庭のある計画を提案しました。その後、建て主と幾度も打合せを繰り返し、家族の距離感や住まい方が徐々にわかり、最終的にそれぞれ特徴をもった6つの庭が生まれました。

CO: 暮らしている建て主の方の感想はいかがでしょうか?

今永:建物内のどこにいても外を感じることができて、四季や天気を毎日、五感で感じることできるのが心地よく楽しい。そしてどこにいても明るく、風通しがよいとうかがっています。また、個人で過ごす個室スペースも家族との距離感が保て、居心地がよいとのことです。

CO: 最後に建築家の底力とは?

今永: 我々が得意とするのは、内部と外部の重層した空間構成を、様々なスケールと組合せと距離感で実現することです。そして今回のように、予算的な制約がある中でも、建て主の要望を満足しつつ、建築(内部)と庭(外部)の両方を高いレベルでデザイン的に完成させることだと思います。

CO:ありがとうございました。

(【建築家 今永和利氏】2020.3.23)

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