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現場確認員って頼もしい!vol.1「現場確認員って何するの?」

OZONE現場確認員(インスペクター)とは

工事開始のキックオフミーティングである「工事の着工前確認」から参加する現場のプロです。現場で工事や進捗を確認し、最終段階で仕上がりのチェックをしています。インスペクション(検査)と建築士、両方の資格を持ち、自身でも設計事務所を運営しています。OZONEでは数々の現場のチェックを行ってきたスペシャリストです。 今回はその現場確認員・田口さんにお話をうかがいました。
taguchi-sanw130.jpg田口隆一 

ARU田口設計工房 主宰
資格|一級建築士 木造建築士 一級施工管理技士 第二種電気工事士 既存住宅状況調査技術者 日本ホームインスペクターズ協会公認インスペクター 耐震診断士 増改築相談員 マンションリフォームマネージャー 福祉住環境コーディネーター
団体活動|埼玉建築士会技術委員会委員長
     JBN全国工務店協会災害対応住宅研究委員会委員長
受賞|第4回埼玉建築賞リフォーム部門最優秀賞「住み継ぐ家」
   第9回サステナブル住宅賞(一社)日本木造住宅産業協会会長賞「洗える家」
著書|地震に強い家づくりー長期優良住宅の基本(雲母書房)共著、現場のコミュニケーション術 LIXIL
主に木造住宅の設計監理、検査、調査、構造計算、現場監督向けの品質管理講座などの業務を行っています。

〈住まいづくりコンサルタントから〉 OZONE提携インスペクターで結成した<ホームインスペクションOZ(オズ)>の代表者です。ご自身主宰の設計事務所業務の傍ら、新築住宅の施工状況検査、既存住宅のリフォーム工事検査、既存住宅の現況調査、など建物の検査・調査の分野で活躍中です。

Q1)OZの会とは?

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<ホームインスペクションOZ(オズ)>は、OZONEで検査や調査業務を行ってきた現場確認員(インスペクター)が集まって作った組織です。 検査に関する情報交換や現場の進行状況と自分のスケジュールの関係で、どうしても検査のタイミングが合わない場合などに、代理で検査をしあったりしています。 在籍人数は5名と少ないのですが、長年OZONEで検査をしてきたので、検査ポイントや帳票作成などそれぞれが理解・把握しており、頼りになる仲間たちです。


Q2)OZONEのフルコースで現場確認員が確認することは?

工事請負契約の確認

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現場監督さんやOZONE現場確認員との顔合わせの場でもありますが、建て主が工事請負契約書や約款の中身を理解して契約することが大切ですので、コンサルタントと協力して契約内容や工事中のチェックポイント、OZONEの確認システム、現場監理レポート*の記入方法や提出方法などのご説明を行っています。
*OZONEの現場では、9回の「現場監理レポート」があります。現場監督と建築家が記入し、建て主様と現場確認員に提出して頂きます。

工事中の確認

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上棟後、構造躯体が見える段階での立ち会いです。建て主、建築家や施工者、OZONE現場確認員が集まり、請負契約時に確認した内容を関係者全員で再確認しています。

現場確認員として参加していますので、検査が主眼ではありませんが、インスペクターでもありますので、現場の清掃状況や安全管理の状況などのほか、施工状態などを確認し、問題があると思われる個所があれば、申し入れという形で設計者や施工者に修正等を促すこともあります。

住宅の引渡し前の確認

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引渡し前の施主検査の際に立ち会います。クリーニングが終わって引き渡し直前の状態で、工事中確認と同じく建て主、建築家や施工者、OZONE現場確認員が集まり、引き渡しのスケジュールや引き渡しの際に受け取る書類、支払い、建物の仕上がり具合などを確認します。

現場確認員として参加していますので、検査が主眼ではありませんが、インスペクターでもありますので、プロの目線で引き渡しにあたっての不具合がないかもチェックし、建て主、施工者含め確認していただきます。

竣工1カ月の確認

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引渡し前確認でチェックした要補修箇所が直っているか、入居して1か月の間に不具合や問題がなかったかなどを伺います。

施工者さんには聞きにくいといったようなことも、遠慮なく聞いてみてください。



Q3)現場確認の重要性とは?

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建築に携わる設計者、現場監督さんや職人さんたちがすべてのことを把握して、ミスなく施工が進んでいくことが理想です。この場合、まったくミスが発生しないので、インスペクションは必要ないといえます。
しかし、多くの人が携わって一つの建物を作り上げていく建築ですので、すべての人がまったくミスをしないということは難しいというのが現実です。

そこで、利害関係のないインスペクターが、図面や施工仕様との整合性を純粋に確認することで、職人さんの思い込みによるミスや知識不足による間違いを見つけ出し、減らしていくことが可能になります。
ミスをできるだけ減らせると、建物の仕上がりが良くなったり、余力が向上したりしますので、よりよい建物とすることができると思います。

住まいづくりコンサルタントより田口さんには1997年の家づくりサポート発足時から、より良い家づくりのための検査体制の相談や、難しい現場に立ち会ってもらうなど大変尽力いただいています。ご自身でも素敵な設計を手掛ける傍ら、その知見で建て主に寄り添った現場確認をしてくれる頼もしい存在です!

(2022.3月記.写真は現場確認の様子やチェック用のシート。)

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