リノベーションのプロセスでじわりと効いてくる「ボディーブロー」。一体何だと思いますか?
わたしたちOZONE住まいづくりコンサルタントは、仕事柄、お客様のお話をじっくりと伺う機会が多いです。お金のこと、スケジュール、仮住まい、何から始めればいいのか分からない、現在相談している依頼先候補で本当にいいのだろか?など多岐にわたる様々なお悩みを抱え、それがネックとなり、一歩前に進めないでいらっしゃる方々が多いように感じます。
そこで、コンサルタントの助言が役に立ちます。リノベーションの過去の経験をもとに、この先起こり得るトラブルを予測したり、ポイントをお伝えしたりと、安心して前に進むことができるよう、日々アドバイスしています。
・ご提案内容がご自身の要望を満たしているか(要望と予算次第では、期待以上の提案であるかどうかも重要)
・予算にあった提案かどうか
リフォーム会社決定後は、より詳細な設計へと進み、契約、着工、施工、完成へと進んでいきます。このやり取りには、毎回"担当者"が関わってきます。
確認を依頼したことにきっちり回答してくれるかどうか、トラブルの際には誠意ある対応かどうか等、個々のやり取りはほんの些細な事のように思えますが、実は、ボディーブローのように後々効いてくるものです。
リノベーションは完成形を計画時点で見ることができません。よって、依頼先との綿密な打ち合わせ、イメージの共有化、そしてコミュニケーションがとても重要になってきます。やり取りにストレスを感じてしまうようでは、楽しく計画を進めていくことも難しくなります。
この「担当者との相性」の一例として、家族構成とライフスタイルの変化により、現在の暮らしに合わない間取りを一新するリノベーションを行ったお客様をご紹介します。
思いつくままにA社に要望を伝え、提案を受けてはみたが、どうも計画が行き詰ってしまったようです。
その要因は以下の通りでした。
・何度か設計担当者に要望を伝えるが、その意図が相手に上手く伝わらず、毎回、納得いくプランが提示されない。(その繰り返し)
・予算内には収まっているが、最終的なプランは自身でも想像できるような代わり映えのない提案にガッカリ。。
【B社】
要望を聞き取り、数パターンのプランを提案。
お客様が求めるものを忠実に再現しながらも、ところどころに遊び心のある空間を盛り込み、カジュアルで温かみのあるプラン。
【C社】
要望を独自に把握し、プランを一つに絞ってご提案。
リノベーションのテーマを押さえたうえで、大胆に間取りを変えたメリハリのある、全体的にラグジュアリ―な雰囲気のプラン。
どちらともに要望のポイントを押さえてのご提案であり、それ程の大差はありませんでした。
アプローチの仕方は違えど、プラン内容には甲乙つけがたく大変悩まれておられましたが、最終的にC社にお願いすることになりました。
実のところ、B社の遊び心ある間取りのプランに一目ぼれされたご様子だったのですが、それ以上にお好みを把握して、想像以上のプランをご提示されていたのがC社の設計担当者でした。
特に奥様はご自身のご意見も、C社の設計担当者には言いやすいようで、楽しく計画が進められそうだと、数回のやり取りで感じられたようです。
ご提案内容が腑に落ち、素直に聞き入れられ、より良い物にするためにご自身も遠慮なく要望を伝えられるような関係性を築ける相手だと思われたのでしょうね。
結果、無事リノベーションも終わり、完成したお住まいにお客様は大満足のご様子でした。完成間近の際には、奥様が「リノベーションが終わってしまうのが寂しい」とおっしゃっていたのが、とても記憶に残っています。
さて、ここで今一度、皆さまが現在進めていらっしゃるリノベーション計画の依頼先候補とのやり取りを振り返ってみてはいかがでしょうか?
いかに相談しやすい相手か、頼りになるか、対応が誠実であるか等、担当者との相性もあわせて、ぜひ比較検討してみてください。
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