今回は、「リノままby東京テアトル」の新宿御苑ショールームにお邪魔させて頂きました。西新宿のOZONEからも近く、新宿御苑前駅から徒歩3分、御苑テアトルビルの2階です。ビルのエントランスに入ると、各フロアの表示が上から下まで全て「東京テアトル」となっていました。
1946年創業の東京テアトルは、リノベーションや不動産の他にも、映画興行、飲食などのサービス業を展開していて、OZONE登録リフォーム会社の中では、異色の経歴の企業です。
今回は、「リノままby東京テアトル」の新宿御苑ショールームにお邪魔させて頂きました。西新宿のOZONEからも近く、新宿御苑前駅から徒歩3分、御苑テアトルビルの2階です。ビルのエントランスに入ると、各フロアの表示が上から下まで全て「東京テアトル」となっていました。
1946年創業の東京テアトルは、リノベーションや不動産の他にも、映画興行、飲食などのサービス業を展開していて、OZONE登録リフォーム会社の中では、異色の経歴の企業です。
ショールームに到着すると、設計担当の佐藤 和裕さん、李 真弓さんが入り口で迎えて下さいました。
本日はこのお二人に、じっくりお話を伺いたいと思います。
奥のテーブルでは、お客様ご家族と不動産仲介担当のスタッフが賑やかに打合せしています。リノままでは、既にお持ちのお住まいのリノベーションはもちろんですが、物件探しのお手伝いもしています。
中古マンション購入のお手伝いから、リノベーションの設計、工事、アフターメンテナンスまで一気通貫で請け負っているため、不動産仲介担当と設計担当、さらには工事担当も連携して、ご要望に適したリノベーションがしやすい物件を探したり、住宅ローン開始のタイミングを計算して、不動産購入からリノベーション工事のスケジュールを調整したりするのです。
不動産と設計のリレーションは重要ですが、とても難しいものです。同じ事務所内で本当の意味で協働している会社は少ないのではないでしょうか。
不動産購入からリノベーションまでお手伝いする会社は増えておりますが、社内の部署が別で、それぞれの売上目標を持っていたりすると、同じ会社であっても連携がスムーズにいかない場合もあるように思います。
お客様との打ち合わせスペースをお借りして、実際にお客様に提出している提案資料などを見せて頂きました。ファーストプランで提出した資料について説明を受けましたが、詳細まで作り込んだ内容は、まるで実施設計プランの様にも見えました。
リノベーション計画では多くの場合、リフォーム会社2~3社に相見積もりを依頼して比較検討して進めます。工事の依頼が頂けるかどうか分からない段階では、リフォーム会社としては詳細な設計提案は出来ませんので、最初はラフプランと概算見積を提出することがほとんどです。
ファーストプランの提案の仕方は会社によって様々ですが、ここまで詰めた内容を提出出来るということは、最初のヒアリングや現場調査の段階で、お客様との信頼関係を築き、高い確率で契約を頂ける自信があるという事なのでしょう。 これは簡単に出来る事ではありません。お話を聞いていると、これまでの実績の積み重ねと努力に加えて、リノままならではの背景も理由のひとつなのでは、と感じました。
多くの場合、リフォーム会社の担当者は、様々なタイミングのお客様を、同時進行で対応しています。
・初めてお会いするお客様
・プラン提案中のお客様
・工事請負契約の調印をするお客様
・これから着工するお客様
・工事中のお客様
・工事完了引き渡しをするお客様
そのため、限られた時間で効率よく動くことを考えて、お仕事をされています。
「リノまま」のコンセプトは、「大きな企業の中の小さな設計事務所」。
東京テアトルで毎年200件以上に及ぶ、リノベーション済マンションの施工・販売実績から培ったノウハウと、映画興行や飲食業というお客様と直接向き合うサービス業を背景に、設計者、現場監督、不動産仲介の少数精鋭のチームなので、サービスの質にこだわって年間30組限定という体制にしているそうです。
年間の受注件数を制限しているとは驚きました。そんなリフォーム会社があったのですね。
良い環境で、設計に没頭できるということから、良いアイデアも生まれるのかもしれません。お客様にとっても、じっくりと向き合ってくれる設計者は、頼もしい存在だと思います。
李さんの言葉で印象的だったのは、「お客様に、敢えて他社で相見積もりをお勧めしている」ということ。プレゼンテーションの仕方や、スピーディーなお客様対応、会社の体制など、他社と比べた上で、リノままの良さを判って選んで頂きたいからだそうです。
OZONEに相談にいらっしゃるお客様にも、リフォーム会社の設計者を選びたいというご要望が多くあります。実際にはリフォーム会社の体制により難しいことが多いですが、リノままの様に設計者の顔が見える会社も存在します。
もちろん設計者とお客様の相性もあるかと思いますし、他にも選定する時に検討すべきポイントもあります。
建築士であり、コンサルタントである私たちの役割は、リフォーム会社それぞれのコンセプトを理解し、様々な視点から検討して、お客様とリフォーム会社をお繋ぎしなければと、改めて実感した訪問となりました。(2023年2月)
コラム執筆:川端 幸枝(OZONE住まいづくりコンサルタント)
住まいづくりをご検討されているお客様との対話を大切にし、世界でたった一つの「家」をつくるプロセスを、完成までナビゲートするコンサルタント。
OZONE家design[リノベーション][インテリア]を担当する。
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