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現場確認員って頼もしい!Vol.3「『愛彩畑』:『農業』と『食』が美味しくつながる複合施設」

OZONE現場確認員(インスペクター)とは、ベーシック・フルコースの際、これから始まる建設現場のキックオフミーティングである「工事の着工前確認」から参加する現場のプロです。インスペクションの資格を持ち、自身でも設計事務所を運営し設計監理業務に携わっています。
今回はインスペクターの塚原光顕さんに、ご自身の設計監理案件≪愛彩畑≫をご紹介頂きます。

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塚原光顕(つかはら みつあき)

一級建築士 建築士会インスペクター
一級建築士事務所 タッズ 主宰
http://www.m-tsukahara.com/



インスペクターの塚原光顕です。
大学卒業後、イタリアのヴェネツィア建築大学で2年ほど学びました。ヴェネツィアでは世界遺産住むというとても貴重な経験をし、帰国後はアトリエ系建築設計事務所で所員として11年在籍しました。
OZONEとの関係は、設計事務所の所員として、OZONEコンペで獲得したプロジェクトをいくつか担当したことから始まります。独立後OZONEから声が掛かり、インスペクターとして、これまでの経験を活かし様々な案件を担当しています。
現在、三鷹で設計事務所を主宰し、戸建て住宅から共同住宅、店舗内装など様々なプロジェクトを手掛けています。また、明海大学不動産学部で特任准教授として建築設計を教えています。

〈住まいづくりコンサルタントから〉
OZONEにも登録して頂いている設計事務所出身で、ご自身でもバリバリ設計の仕事をしていらっしゃる経験値から、お客様や私達コンサルタントからの質問にも、建築の現状を踏まえて的確にお答え頂いています。フットワークが軽くレスポンスも早い、インスペクターの中では一番の若手です(笑)!

「愛彩畑」について

●外構休憩スペースと建物西側を望む
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Q1)地元野菜の直販所&レストランの設計ですね。詳しく教えてください。

A1)カズサの愛彩グループ(個人経営の農家が集まり組織経営を行うグループ)が、農業の6次産業化地業に産学し、地域の食をテーマに地域活性化を推進するために計画された、「農業」と「食」が美味しく楽しく繋がる複合施設です。
構造規模は、延べ床面積は約600㎡の木造2階建てです。直売所、グルメスポット、搬入ゾーン、倉庫、事務所などで構成されています。
建物内部は、直売所とグルメスポットが一体的に利用できるようイートインスペースを中心に緩やかに繋がるように計画。一部2階もあり、食のワークショップが出来るよう十分なスペースを確保しています。また、2階は通常イートインスペースとして利用することができ、北側広がる広大な農園を一望できます。
自社で運営するグルメスポットには、地元で採れた新鮮なトマトや野菜を使った薪釜でつくる本確ナポリピッツァや、名物トマトラーメン、自家栽培の果物を使ったスムージなど、オリジナリティーのある食事をすることが出来ます。
建物外観は周辺環境に馴染むように高さをなるべく押さえ、緩やかな片流れ屋根と切妻屋根で構成されています。周辺に溶け込むよう外壁の色も深いグリーン、屋根もボルドー色にしています。
外構には、バーベキュー場として計画した場所で食事ができるスペースもあります。駐車場も十分なスペースを確保し大型観光バスも駐車できます。

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●外壁のインスタスポット(ペイントされたロゴと地図の前で写真)
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Q2)内外ともに、壁面の色彩が豊かですね。建物名に使われている文字≪彩≫と、カラフルな野菜の色が結びついて、楽しい空間を演出していますね!
以前カラーワークスさんはOZONEのショールームに入って頂いていました!カラーワークスさんとのコラボレーションについても、教えて下さい。

A2)カラーワークスとのコラボは、愛彩畑を全体デザイン監修及びインテリアデザイン担当した会社からの紹介でプロジェクトが始まりました。ビビッドな色を使うことで視認性を高めています。

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●野菜の直販コーナー と 直売所の風景
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Q3)実際に営業中の風景ですね。地域の人々が気軽に野菜を購入したり、レストランで食事を楽しんでいる様子が伝わってきます。カジュアルは雰囲気が小さい子どものいるご家族連れにも嬉しいですね。

A3)そうですね、気軽に地元で採れた野菜や果物を使った、本格ナポリピッツァやトマトラーメーン、フレッシュナ果物で造ったスムージーがお手頃価格で味わうことができます。
最近は、隣接する場所で山羊とふれあえるコーナーができ、小さなお子さんたちが楽しめるスペースも増えました。施設やその周りも少しずつバージョンアップしています。
また、カズサの愛彩グループで運営するイチゴ狩り(1月から5月初旬まで)施設やトマト狩り(通年)施設も近くにあり、いつもとても賑わっています。道を挟んで向かい側にはキャンプ場があり、チャンプ場のお客さんも沢山利用しています。

Q4)最後に一言、お願いします! 

A4)このプロジェクトは農業の六次産業化ということを掲げ、直売所という単用途から、「農業」と「食」がお客さんと楽しく繋がる複合用途の施設建設の実現を目指し、2016年にプロジェクトがスタートしました。
建築は竣工してからその建物の本来の価値が分かると思います。そのような意味では、愛彩畑は今年2022年5月で5周年を迎え、周辺地域や東京などからお客さんが沢山訪れる魅力的な施設となっています。この建物が竣工後ますます魅力的な場所として、人々が訪れつづけているということは、設計者としてとてもうれしく思っております。

住まいづくりコンサルタントより塚原さんが設計監理された建物を拝見し、いつもの確認員(インスペクター)としての仕事のお付き合いとは別の意味で尊敬のまなざしを送っています。建築家としても活躍されている方々に、現場を見て頂けていることに感謝です。


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